FC2ブログ

Entries

全国学力調査 英語の接続詞を選ぶ設問について

一ヵ月前(10月2日)、朝日新聞の「どう思いますか 全国学力調査・英語」と
いう記事を読んで、溜息がでました。
今、入試に英語民間試験を使うかどうかに関する報道も多く、英語教育に
ついていろいろ考えさせられます。

記事の最初の部分を引用します。

 4月に実施された全国学力調査の中学3年生の英語で、接続詞を選ぶ
設問で誤答が多かったことがわかりました。8月1日本紙の「結果と分析」
記事で、英語教育に詳しい立教大学の鳥飼玖美子・名誉教授が「大きな
課題がある」と指摘。これに関連し、声欄では中学校教員の投稿「『誤答』に
こそ発想力の芽感じて」を掲載(9月2日)しました。「but(しかし)」が正答で
あるところを「because(なぜなら)」とした生徒の想像力を推し量り、「文法や
基礎の前に『何を伝えたいか』『何を伝えるべきか』を感じさせる授業が
必要だと思う」という内容でした……


私は文中にある8月、9月の記事は見逃してしまったのですが、10月2日の
記事を見て、経緯はわかりました。
10月の記事には、この9月の声欄への読者の反響と、鳥飼名誉教授から
寄せられた問題の解き方解説が紹介されています。

長くなりすぎるので、声欄への反響の投稿と、鳥飼名誉教授の解説の詳細
な記述はここではせず、要点だけを―

話題になった、誤答の多かった英語の問題は、次のような問いです。

( )内に入れるのに最も適切な語を、1から4までの中から1つ選びなさい。
I saw a friend of mine at the station, (      )I had no time to talk to him.
1 if    2 or   3 but   4 because

正答は、上にもあるとおり、3のbutです。
私みたいに英語が苦手でも、すぐにわかる。
でも、becauseと答えてしまった中3が35%もいたのだそうです。
え、なぜ?

9月に「誤答にこそ発想力」と投稿した中学校の先生は、誤答した生徒は
「友人」と「彼」を別人と考え、「駅で友人に会ったので、(別の)彼に話せ
なかった」と考えのではないか、と述べたそうです。

そ、そんな……あり得ない。
豊かな発想力云々の問題じゃない。

10月の記事で、鳥飼名誉教授が述べているように、英語でheという代名詞を
使う時には、必ずすぐ前に出てきた人を受けていて、この問題の場合は、
a friend of mineを受けています。
英語の文法上、突然別の彼を指すなんて、この文の場合、あり得ない。

豊かな発想力、と述べた中学校の先生が、英語の先生でないことを願い
ます。
きっと気持ちの優しい先生なのだとは思いますが……

以前、鳥飼名誉教授の著書を読んでいて、日本の学校の英語教育について
びっくりしたことがいくつかありました。
(ブログにも書いたかも)。
その中のひとつ。
ある学校の英語の先生が、英語の発音を教える際、日本語の発音で教えて
いる、と。
それは、だめですよ。
なぜだめなのかは、また改めて書きたいと思います。
日本人には発音が難しい中国語を教える際も、そういう意見があるんですが、
それはまずいです。
そのことも含めて、また改めて。

英語民間試験導入に関する議論、増え続ける外国人生徒の日本語教育
問題、中国語、韓国語など英語以外の外国語教育問題……
関連して生じる数々の問題は、すべて根っこでつながっているなと、関わって
きた自分には感じられます。
また、少しずつ、書いていきたいです。
スポンサーサイト



Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

最新記事

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR