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受験は母親が9割!?

昨年あたりから、朝日新聞の記事や広告欄に、東大理科三類に子ども4人
全員を合格させた(この合格させた、という言葉もすごいですが、紙面の
紹介にはそう書かれている)母親が度々登場するようになり、なんでこんなに
取り上げるのかなあ~、新聞の向く方向と逆でしょうに、と思っていたら、
昨日(2月27日)の阪神版に、この人の全国セミナーのうち、伊丹で開かれる
セミナーに読者を招待、という記事が載りました。
その記事で、「受験は母親が9割」という本が朝日新聞出版から出ていること
を知り、ああそれでなのかな、と。
(朝日新聞と朝日新聞出版は同じ会社ではないですが)。

私自身は、こういうものの見方はしませんが、世の中にはいろいろな人がい
るし、いろいろな家庭があるので、こういうのもまあその中のひとつとしてアリ
なんだろうなあと思うし、存在自体を否定はしません。
並みの力ではできないことですから、すごいなあとも思います。
また、こういう家庭、こういう母親に憧れる人もいるだろうし、それもその人の
生き方なんだろうと思います。

私が考えるこのことへの問題は、主に2つ。
ひとつは、なぜ朝日新聞が度々取り上げるのか!?ということです。
今朝日新聞の総合面では、昨年の世界経済フォーラムの男女格差ランクで、
日本が経済分野で114位と大変低かったことについて、関係する人たちへの
インタビュー記事の連載をしています。
なぜこんなに男女格差がひどいのか、その原因をさぐろうと……
そういう記事を載せながら、別のページでは、女性の価値はまるでエリート
の子どもを育て上げることにあるような記事を取り上げ……
まるで矛盾していませんか?
さっきも書いたように、こういう生き方をする女性、子どもをエリートに育て
上げることに価値を置く女性については、個人的には好きじゃないです
けど、多様な価値観のうちのひとつとして見たいです。
が、こういう方向でない(と思われる)マスコミで、こういう記事が載るという
のには、無理をしてでも賛成、とは言えないですねえ。
最近話題のミートゥー(表記正確じゃないですが^_^;)関連の記事で、同じ
人物を過剰に取り上げるのを見て何となく違和感を感じていたけれど、
なぜ違和感を感じるのか、その理由がわかりませんでした。
が、今回の件で、わかりました。
結局、女性の生き方や男女格差などの問題について、書き手が根本的に
はよくわかっておらず、表面的にしかわかっていないから、こういう矛盾が
おきたり、「男女差別を取り上げているのに、なんかこの取り上げ方、
しっくりこないなあ」という違和感に通じるのかな、と思います。

もうひとつは、本当に、「受験は母親が9割」なのか、という問題です。
教育専門家じゃないし、きちんとデータに基づき、明確な意見が言える、という
立場ではありません。
が、高校生、20代を中心に、子どもから高齢者まで、高校(定時制も含む)、
専門学校その他、様々な教育現場で教えてきた経験から、自分の意見を
言いたいです。
母親が9割、の場合もあるでしょう。
が、それは、ごく一部です。

母親がいかに大事か、それは学校(特に高校)で教えてきて、痛感してい
ます。
家庭での教育方針、食事……お弁当をいつも持って来る子は、精神的
にも安定しています。
それはすごく感じました。
一方、いつもワンコインを握らされ、毎日コンビニ弁当だった子。
不安定な子がいました。荒れていたりもしました。
じゃあ、その子が今ダメ人間かというと、立派な社会人になっています。
(100%カバーしたわけではないけど)先生方の努力も大きかったですし、
なによりも本人の努力が大きいと思います。

母親のいない子、父親のいない子、両親ともおらず、親戚に育てられて
いる子、施設に入っている子……
また、実の親ではない親に育てられている子。
世の中には様々な家庭の状況があるということも、教育現場を中心に
感じました。
母親が9割、が物理的に難しい家庭のほうが、世の中にはずっと多い。
もし両親そろっていたとしても、経済的なことその他様々な制約により、
実現するのは困難だと思います。

繰り返しになりますが、母親が9割、ができる人はしたらいいし、それに
憧れる人も、頑張れば実現可能な家庭環境なら、マネして努力したら
いいと思います。
が、現実には難しいのに、こうあろうと、無理するのはよくありません。
親子共々、長い将来ずっと傷がのこるだけです。
それに、人生は東大理科三類合格だけが輝かしいものではないと思い
ます。
大学は、どこに受かるかも大事ですが、それは、名前がどうとかより、
勉強する中身です。

最後に……私の身内には(理科三類じゃないけど)東大出身者がいます。
母親が9割なんて……とてもとてもそうは見えませんヽ(≧∀≦)ノ
「受験は本人が9割」と、その人を見て、強く思います!
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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