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外国語の運用能力を高めるために、上級者がやってはいけないこと 3

語学の話が続いてしまってすみません。そろそろ、きれいな写真でも載せた
ほうがいいのでしょうが……あともう少し、おつき合いくださいませ。

上級者がやってはいけないこと 3は、だいぶ前にTOPIK6級に合格したとき
もブログに書いたのですが、

凝った整理ノートは作らない。

です。
ノート自体は、必要です。
問題は、その中身。

文法書を見ながらまとめたようなノートは、一見すばらしく見えますが、
私はそういうノートを作るのに使うエネルギーや時間を、たくさん聞いたり
読んだりするほうに使ったほうがいいと思います。
日本人は、整理ノート、好きですよねえ。
勉強した気になりますし。
立派なノートを見ると、まわりも「すごい!」って思ってしまいます。
が、ノートを作った本人も、触発された周囲も、そこで完結してしまいます。

実は私も、単語一日いくつ丸暗記をかつてしていたのと同様、重要文法
事項をまとめたきれいなノートを、英語学習で作っていました。
でも……それは、運用能力には結びつきませんでした。
文法学習自体は大事なのですが、なぜなのかな……改めて今回考えて
みて思ったのが、やはり、単語の丸暗記で書いたのと同じく、ばらばら
の知識を並べただけだからかなあ、と。
文章を読んでいて、これは!と思った文法的なことやうまい表現を
ノートに書きとめるのはいいですが、そういったまとまりのある文章を
読むことなく、ただ文法的事項を羅列するのは、それで終わり、次に
結びつかないですね。

延世大語学堂で、卒業後の専門班(7級)に通っていたとき、文法書を
片っぱしから読む授業がありました。
が、退屈だし、頭に入らないし……
学生時代、中国語の授業でもこういう授業がありましたが、やはり
しんどかったです。
先生にとっては、専門分野なので、いいのでしょうが、教わる学生に
とっては、文法の研究者にでもならないかぎり、こういう形式はあまり
いい授業とはいえないです。

ちょっと話がそれますが、本を読んでいて、一見立派なすごいことが書かれ
ているのに、内容が頭に入らないときってありませんか?
私は昨年、韓国の新聞で日本文化を紹介するにあたり、日本で出されている
関連本をたくさん読みました。
が、いくら読んでも頭に入らない本が何冊もありました。
自分が頭悪いかな? 理解力が足りないかな?
そうも考えました。
が、面白いように頭に入ってくる本もある。
原因は何だろう? その違いは何だろう?

発見したのは、頭に入らない本は、羅列が多いということです。
必要だと思われる事項がずらーっと並べられている。
一見難しそう、高級そう、立派そうに見える。
でも、そういう本は、ちっとも面白くありません。
申し訳ないですが、専門書ほど、その傾向が強いです。
その上、自分の自慢話や他の研究者批判がたっぷり書かれていると、
気分まで悪くなってしまいますね(^_^;)

外れの本まで読んでいる時間的余裕はなかったので、参考図書を選ぶ
ときは、すごく神経を使いました。
結局、専門書でないものや、専門書的でも文庫本になっているものとかが、
より役に立ちました。
もちろん、専門書もいい本はたくさんあります。
ただ、選ぶとき失敗すると、痛いですよね。値段も高いし!

外国語の運用能力に結びつかないノートも、おそらくこの羅列の傾向が
強いのではと思います。
そして、いっぱい並べると、それで満足してしまうんですよね。
できるようになった気もするし。
それは錯覚なのですが……

じゃあどうしたらいいのかというと、初中級はまだしも、上級者には、整理
ノートは特に要らないのではないかと思います。
もちろん、その人の外国語のニーズに応じて、整理ノートが必要になって
くる場合もあるとは思いますが。

私はノートに、本や新聞記事などを読んでいて、これは!と思った印象深い
表現を書きとめています。
また、好きなエッセイを丸写しすることもあります。
これは、「丸……」でも、ただ単語をやみくもに暗記するのとは違います。
感動を伴うので、書き写すだけで、自分の体にしみこんできます。

また、韓国で買ったインスタント食品の袋に書かれていた作り方なども、
切り抜いてノートに貼り、気になった単語を辞書で調べたりしています。
一見簡単そうに見えるレシピなど、意外と知らない単語があります。
日本人には、難しそうに見える漢字語満載の専門書や新聞記事のほうが、
読みやすい。
一方、固有語がよく出てくる場面は、意外と弱かったりします。
絵本なんかも、バカにできないですよね。
特に擬声語擬態語は、その文化で育ったのではないと、本当に身につか
ないですから。

次回、あと一回語学の話を―
今度は、上級者にとって大事なことを。
先月韓国に滞在したときに感じた、聞くこと、話すことと読むことの関連性
についてです。
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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