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外国語の運用能力を高めるために、上級者がやってはいけないこと

前回の『パンダと爆買い』で書いた、上級学習者の問題点について、
書きたいと思います。
以前にも同じような内容を書きましたので、繰り返しになってしまいますが。

韓国語に限らないですが、外国語を勉強している人で、特に上級者が
やってはいけないこととは何か。
もちろん、学習者の性格、学習目的などによっても異なってきますので、
あくまでも個人的な意見、というのが前提です。

いつまでも、ネイティブと同じ完璧な発音を目指すことに執着する。

発音は、悪いよりいいほうがいいに決まっています。
発音が悪いと聞き苦しいし、何よりも話が通じなくてコミュニケーションに
支障がでます。
が、ネイティブに間違えられるくらい、ネイティブと同じ完璧な発音レベル
にこだわる必要はありません。
外国人っぽい発音でも、話が通じればいいのです。

子どものとき、家庭の事情か何かで学習言語の国に暮らしたとか、子ども
のときからその言語の発音になじんでいたのなら別ですが、大人になって、
ネイティブ並みの発音に到達するのは、容易ではありません。
大人といっても、大学生くらいからであれば、かなり上手な人がいます。
韓国語も、10代後半から20代前半くらいで始めた人には、やはり発音が
きれいな人が少なくないです。
私にはとても真似できません。
私自身、中国語のほうが客観的に見て発音は韓国語より難しいのに、
大学生のとき勉強を始めたからか、今でも中国語の発音のほうが、韓国語
よりうまくできます。
自身の体験から、やはり、発音は学習開始年齢が無関係とはいえません。

でも、韓国語を話して、発音が悪いせいで話が通じなくて困った、という経験
は、ほとんどないです。
話してすぐに、外国人、ということは見抜かれるとは思いますが、私には
韓国人に間違えられたい(間違えられるくらい発音がネイティブ並みに
見られたい)という願望はないので、話が通じればそれでいいです。
韓国語を使って話す私の目的は、相手とコミュニケーションをはかることで
あって、ネイティブに間違えられることが目的ではないです(^_^;)

大人の学習者が意識したほうがいいのは、口の動かし方です。
発音が完璧でなくても、口の動かし方に気をつければ、通じないほど悪い
発音にはならないです。
もちろん、真似が上手い下手、という個人差はありますが、理論的な面で
気をつければかなりカバーできます。
一番いけないのは、何歳になっても、やみくもに真似すれば上手くなれる、
という考え。それは幻想です。それで上手くなるのは、若いうちまで!

また、最近同じような考え方の友人たちの経験談を聞き、ああなるほどと
思ったのが、誰と勉強するか、の重要性です。
日本人同士で発音の勉強をするのは、決して悪いことではありません。
が、ネイティブは先生だけで、あとは日本人ばかりだと、外国人の発音
ばかり聞くことになってしまいます。
初級中級くらいまでなら、それでもいいです。
発音云々の前に、まだ話すのがあまり上手くないですから。
でも、上級なら、少しそういう場を離れたほうがいいのではと思います。
ネイティブと接する機会のほとんどない言語なら、日本人学習者同士で
会話するのもやむを得ないし、機会を作るという点で悪くない。
けど、韓国は近いし、なかなか行けないとしても、日本で韓国人と話す
機会はじゅうぶんある。
また、たとえ話す機会はなくても、ネットその他、ネイティブの発音を聞く
機会はじゅうぶんあります。
ネイティブ並みの発音は無理でも、耳に入れる音は、ネイティブの音を
たくさん入れたほうがいいです。

大人から勉強してネイティブ並みの人、少ないけどいることはいます。
私は語学教師もしていたので、日本語でも韓国語でも、どんなに発音が
上手くても、その人がネイティブかどうかは、大体わかります。
が、韓国語に関しては一人、この人は韓国人だろう、と思った人がいます。
スポーツ選手だった人です。
日本の大学はもちろん、韓国の語学堂などでの学習時間も長くなかったと
聞いていますので、現地社会に飛び込んで、体で覚えたのでしょう。
外国人力士の日本語も、おそらく共通するものがあるのでしょうね。
彼らは、母語話者同士でいつまでも固まって勉強したりせず、現地社会に
飛び込んで言葉を覚えています。
発音も、上手くなるにはそういう環境が必要じゃないかなと思います。

発音の話だけで長くなってしまいましたので、他の問題点については
また別の機会に書きます。
私のやり方や考えは、日本の外国語学習(特に韓国語)では決して主流
ではないので、主流の人たちにはきっととても嫌われていると思いますが、
いろんな人と話していると、疑問を感じている人も少なくないので、
あまり遠慮せず意見は述べていきたいです。
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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