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『パンダと爆買い』第5章 韓国で感じた中国 韓国で中国人留学生と学ぶ 続き

第5章 韓国で感じた中国
      韓国で中国人留学生と学ぶ 続き

 留学生の話のついでに、日本で留学生を教えた経験から、ここでぜひ伝え
たいことを書きたいと思います。(以前ブログにも書いたかと思いますが、
改めてもう一度)。
 私の教え子の中には、日本の企業に就職し、日中をつなぐ仕事をしている
人がいます。また、帰国して日本と関連のある仕事をしている人もいるし、
事業を起こした人もいます。日本人と結婚し、日本に暮らし、感じた様々な
ことを温かい文や写真で、SNSを通し発信している人もいます。語学力を
活かし、日本の本を中国語に翻訳する人もいて、本当にうれしいかぎりです。
みながみなそうなるわけではないかもしれないけれど、一定期間日本でアル
バイトをしながら学んだ外国人は、より深く日本を知るので、貴重な存在です。
ビジネスで活躍するだけではなく、歴史認識における距離を縮める存在でも
あります。
 専門学校に勤務していたとき、中華圏と韓国の学生を同じクラスで教える
授業の中で、レポート作成・発表を主とした、学生主体の授業を担当しました。
ある学期には、私がテーマを「歴史」と決め、グループを作り、歴史の何につい
て調べるかをグループ毎に話し合いで決めさせ、進めたことがありました。
 中韓の学生ですから、やはり戦争をテーマにしたグループがありました。
そのグループの中で、今でも印象に残る発表をした学生が二人います。
 一人は、中国のモンゴル族の学生で、彼女は日本の空襲について調べまし
た。日本の庶民が、戦時中どんな暮らしだったのか、どんな苦労があったのか、
ほとんど知らなかったので、これを機に知りたいと、忙しい合間を縫って図書
館に通い、調べました。
 まず、本選びがとても難しかった、と。彼女が最初図書館で借りてきた本は、
日本人にとっても難解なものでした。それでもまた本を探し、しっかり調べ、
大変いい発表をしました。
 もう一人は、韓国人留学生で、彼女は広島、長崎への原爆投下について
調べました。普通の人々が受けた被害のひどさを、写真も見せながら発表し、
核が如何に恐ろしいかを発表で訴えました。
 二人に共通していたのは、自分の国にいたときはほとんど情報もなく、気づか
なかったけれど、日本に暮らす中で関心を持ったという点と、日本人中国人
韓国人といった枠でなく、同じ人間として考えたという点です。この授業は、
準備する私も苦労が多かったのですが、私としても本当に頑張ったかいがあっ
たと思えるものでした。

 どこの国にせよ、留学して学んだ学生が、国と国をつなぎ、関係をより深く
する存在になるよう願っています。
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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