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『パンダと爆買い』第1章 中国との出会い 最初の外国、最初の中国(続き)

第1章 中国との出会い
      最初の外国、最初の中国(続き)



 留学したのが夏だったので、気候の違いも体で感じました。
日中の最高気温は、37度くらいまで上がり、暑かったです。
今は日本もそれくらい珍しくありませんが、私の学生時代、日本の夏は
今ほど暑くありませんでした。ですので、北京の気温は高いなあ、と。
 それでも、気温の割に暑くて耐えられない、というほどではなかったです。
やはり乾燥しているからなんですね。日中と朝晩の気温差が比較的大きく、
うんと暑い期間が日本ほど長くないということも感じました。
 とはいえ、冷房なしで扇風機だけというのは、ちょっとつらかったです。
留学生寮も教室も冷房はなく、全て扇風機でした。あのころでも冷房が
効いていたのは、留学生の行動範囲では、ほんのたまに食事に行くホテル
くらいだったでしょうか。
 冷たい飲み物がなかなかないのにも困りました。もともと冷たいものは
体によくないという文化なので、それも関係あるかもしれませんが。
日本ではあまり飲まないコカ・コーラをホテルでたまに飲むのが、贅沢で
幸せな時間でしたね。

 この留学では、地方旅行にも行きました。その中で、最も印象に残った
のは長江の川下りで、中でも船から見た天の川です。「天の川」という言葉
は何度も聞いたけれど、見たことがなく、現実的なものではありませんでし
た。それもあって、よけいに感動しました。船はとにかく汚くて、トイレも
困ってしまったけれど入るしかないから我慢して入るような状態でした。
が、天の川が見られたので、トイレの不便さも今となっては大したことない
です。あのころから、大気汚染の問題はあったけれど、天の川が見られる
くらい、まだ空気はきれいだったのでしょうね。
 もうひとつ、留学中の地方旅行で印象に残っている出来事があります。
ただ町を歩いているだけで、珍しそうにジロジロ見られるのです。日本では、
私が外を歩いていても、目の覚めるようなモデルのような美人でもないし、
誰も見たりしませんから、困ったなあ、と。昔中国に行ったことのある人は、
きっと同様の体験をしたことがあるのではないでしょうか。
 特に驚いたのは、人垣ができてしまったこと。雲崗の石窟で有名な山西省
の大同で、カメラのフイルムを取り換えようと、道端でカメラをいじっていた
ときでした。ふと気がついたら、人民服の人、人、人!
 ただフィルムを換えるだけなのに。そんなに珍しいの!? 同じ時代に
生きているのに、国によって生活がこうも違うのか、とカルチャーショック
でした。
 今中国に行っても、誰も私をジロジロ見ないし、カメラを持っていたって
誰も私を見ませんけどね。今は中国人のほうが、いいカメラを持っていたり
して。

*冒頭の「可口可乐(=楽)」(クーコウクーラー)は、コカ・コーラのこと。
(カタカナの発音は、正しくありません^_^;)
音訳、意訳を兼ねたこの言葉、よくできているなあと思います。
中国語の面白いところです。
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Comment

人民服 

 そうですね。昔は、中国の映像といえば、人民服を着た人ばかりでしたね。片手に赤い『毛沢東語録』とかいう本を持っていて。
 カメラも、もうフィルムの時代ではなくなってしまって、「現像」という言葉も死語になりつつあります。隔世の感があります。
 可口可乐は、なんとなくわかるところが、面白いです。
  • posted by shunshun 
  • URL 
  • 2017.06/07 03:24分 
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  • [Res]

Re: 人民服 

短い期間にこんなにも変わってしまうとは、当時は思ってもいませんでした。
外来語については、これからも紹介できたら、と思います。
  • posted by はこ 
  • URL 
  • 2017.06/08 18:18分 
  • [Edit]
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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