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『本物の英語力』から学ぶこと ―発音 続き―

今日は、『本物の英語力』を読んで改めて考えた、私自身の発音学習体験に
ついて書きます。

前回書いたとおり、私は大学卒業までの間、英語の発音をきちんと学んだ
記憶がありません。
英語力のなさ、特に発音のひどさを、いつまでも学校の英語教育のせいに
してはいけないのですが……
でも、大学入学後に始めた中国語、46歳で始めた韓国語は、幸い発音が
ひどくて話が通じなかったということはあまりなく現在に至っています。
外国語で最も憂うつな電話でのやり取りも、何とかなっています。
年齢的には決して有利でない時期に始めた外国語のほうがうまくいった
のはなぜなのか?発音について考えてみると―

やはり入門期の先生がよかったということに尽きるでしょうか。
中国語を最初に習ったのは、大学の教養部の授業でです。
講師には中国語学専門の先生もいましたが、教授助教授には一人も
いなくて、古代思想、古典文学、現代文学の先生が担当していました。
おそらくやむを得ず担当していたとは思うのですが、その中で現代文学の
先生の教え方が上手だったのがよかったのではないかと、今振り返って
みて思います。
nとngの違い(韓国語でいうとㄴとㅇの違い)を教えてくれたのも、この先生
でした。日本語で同じ漢字を音読みしたとき、nはンになるという。
(このことは拙著第5章に書いています)。
この先生のおかげで、韓国語を勉強するときまで少し楽になったと言っても
いいほどです。

そして、韓国語。
入門期は東京の韓国語教室で、日本語の上手な韓国人の先生に習い
ました。
個々の発音はもちろん、パッチムの発音のきまり、文法では活用形の作り方
など、韓国語で大変大事なことを、しっかり学びました。
週一回でしたが、とても効果がありましたね。

中国語入門は日本人の先生、韓国語入門は韓国人の先生。
共通して言えるのは、日本語の発音の特徴をもとに、どう口を動かしたら
いいか、舌の位置はどんなか、など丁寧に教わったことです。
私自身が中国語を教えるようになったときも、それを心がけました。
ネイティブに教わるにせよ日本人に教わるにせよ、発音で大事なのは
こういったことではないかと思います。

逆に、ひたすらネイティブの発音をまねさせるだけの教え方は、ダメです!
こういうやり方の教室で、「アナタハ ハツオンガ ワルイネ」と言われても、
傷つく必要はありません。
それは、あなたが悪いのではなく、教え方がまずいのです。
まねてうまくなるのは、子どもか、大人でもモノマネなどのうまい人だけ。
日本人は外国語の発音にコンプレックスを持ちがちですが、私は決して
素質的に下手なのではないと思っています。
困ったときは、口の動かし方や形を勉強しましょう。
そういったことがきちんと書かれている教科書を使うのも大事です。
完璧にはいかなくても、それを意識することで、だいぶ改善されます。

私は中国語のほうが発音しやすいです。日本人には中国語の発音の
ほうが、韓国語より難しいにもかかわらず。
それは、大学生になってからとはいえ、やはりより若いときに始めたから
ということもあるでしょう。
年齢と発音は、無関係ではないことを、そこから実感しています。
どんなにがんばっても、韓国語で話すときは、すぐ相手に日本人だと
わかってしまいます。
でも、発音が悪くて話が通じなかったという経験も特になく、
また発音をほめられることも結構あります。
(多分お世辞もあるでしょうが^_^;)
それはおそらく、私が口の動きに気をつけて発音しているからではないかと
思います。
大人になってからの外国語の発音学習も、そうすれば何とか克服できます。

韓国で語学堂に通っていたとき、1級から学び始めた人たちから、発音を
どうしていいかわからない、と聞きました。
私は5級から入ったので、初中級でどういう教え方をしているのかはしら
ないのですが、どうも私が日本の教室で習ったのと同じようには教えて
いない様子でした。
学生が多国籍ですから、仕方ない面もあるとは思うんですけどね。
もしかしたら、先生自身が発音の教え方をよく知らないケースがあるのでは
とも思います。
だいぶ前に専門学校で働いていたとき、中国人の先生が発音や初級の
文法の教え方がわからないと言っていて、その先生に教わる生徒も授業が
さっぱりわからない、と言っていました。
なにか、両者のケースにつながるものを感じてしまいます。

日本人の先生の場合は、先生自身が発音コンプレックスを持っている。
この場合、先生自身が苦手な分野を教えるのを避けようと、発音をきちんと
教えてもらえません。
ネイティブの先生の場合は、ただネイティブというだけで教壇に立っていて、
発音や文法などを理論的体系的に教えることができない。
こういった先生になるべく当たらないよう、気をつけましょう(^_^;)

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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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