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韓国の本 初めての読書におすすめの2冊 張英姫(チャンヨンヒ)のエッセー&講義録

今回は、初めて韓国の本を読もう、という人におすすめの本紹介です。
(「本」というカテゴリを作ったけど、続くかなあ、ちょっと自信ないですが)
今日は、この記事を読まれる方に、原書が読めるくらいの韓国語力があることを
前提に書くので、タイトル等の日本語訳はなしで進めます。
というのは言い訳で、私に翻訳のセンスがないから、おかしな訳を書いて、
原文のよさを低めないように!(^_^;)

延世大語学堂を卒業した人の中には、6級読解の教科書第1課に、
「또 다른 시작」という文が出ていたのを、覚えている人もいるでしょう。
著者が、アメリカでの6年間の留学生活もほとんど終えたころ、
仕上がった学位論文を入れていたスーツケースが盗まれてしまった話。
パソコンでなくタイプライターで作業し、資料などもほとんど処分してしまい、
記録がほとんど残っておらず、絶望の中から書きなおしたという……

著者の名は、장영희(張英姫 1952~2009)
延世大の教科書の著者紹介を元に、簡単に紹介すると……
西江大学英米文学科教授。子どものころ小児マヒを患い両足が不自由で、
障がいをもつ教授として有名になった。2004年秋、ガンの宣告を受けたが、
翌年の春学期、教壇に復帰、多くの人に感動を与えた。
と、書かれています。
彼女の他の著書の著者紹介欄を見ると、障がいについてはほとんど触れられて
いません。韓国の人には周知の事実だからなのか、本人が障がい者という視点
ばかりから取り上げられることが好きでなかったからか、理由はわかりませんが、
以下の話を進めるために、延世大教科書の著者紹介に触れました。

私は、6級の教科書で張英姫の文章を読んでから、しばらくは著者のことも
忘れていたのですが、延世大の7級の読解の授業で読んだエッセー
아프게 짝사랑하라」の著者名になんとなく見覚えが。
帰宅して6級の読解の教科書を調べてみたら、第1課の著者と同じでした。
この「아프게…」も、とてもいい話だったので、読解の先生に、著者について
いろいろ聞いてみたら、張英姫の作品の中でも、特におすすめなのが、エッセー
살아온 기적 살아갈 기적」。
これはぜひ読みなさい、と言われました。
読んで、本当によかったです。
きっと、一生病気とのたたかいで、大変だったろうに、彼女の文章は
いつも希望に満ちて、明るい。
例えば、本書の中には、こんな話が。
注目されるためにブランド品を買いあさる若い女性のことをテレビで見て、
「あら、私なんか、松葉杖ついてるから、いつもみんなから視線を浴びる
わよ。もっとも、この若い女性が浴びたいのは羨望の眼差しで、私が
浴びる視線は、憐みのそれだけど。でも、生きていて思うんだけど、
人って他人の人生に、そんなに関心がないもの。羨望だろうが憐みだろうが、
どっちみち、好奇心からちょっと見ているだけじゃないかしら」

本書には、他にも紹介したい内容がたくさんありますが、今回はこのくらいで。
さて、私が初めて読んだ韓国の本、実は、「살아온 기적…」ではありません。
語学堂の先生にすすめられ、探してみたものの、すぐに見つからなかったのです。
最初に読んだ韓国の本は、張英姫の講義録「어떻게 사랑할 것인가」。
この本は、韓国紙の紹介記事を見てすぐ本屋に買いに行ったので、
手に入りました。若者向けに講義した内容をまとめたもので、
内容がいいのはもちろんですが、講義録なので、とても読みやすいです。
初めての読書には、特におすすめです。
本屋に行くたび、この2冊があるか注意して見ていますが、ロングセラーの
コーナーに置いてあります。
「살아온…」はネットでも買えるみたいですが、日本で買うと、値段は倍以上。


私はまだ読むのが遅いので、読み終わった韓国の本は、やっと4冊。
上記2冊以外は、박완서と한비야の作品です。
試しに、日本でどれくらいネットで書かれているか検索してみたら、
この二人の著者については、結構たくさん出てきました。
が、張英姫について書いている日本人は、少なかったです。
でも、張英姫の作品の写真を載せているブログを見つけたときは、うれしかった
ですね~ 日本でも、ファンが増えてほしいです。

2013年6月14日 張英姫の本
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ぱんだは、存在そのものが、エッセーです。ゆらあり、ゆらり@(・●・)@
  • posted by ぱんだパパもん 
  • URL 
  • 2013.06/15 14:17分 
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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