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韓国書籍『中国人観光客1000万人時代』 爆買いの素地

昨年末以来、韓国書籍『中国人観光客1000万人時代』の内容紹介から
ちょっと離れていましたので、久しぶりに。
爆買いという言葉もすっかり定着し、日本のマスコミも中国人観光客について
連日報道していますね。物珍しさもあるのかな。
日本の製品や食べ物を気に入ってくれているという肯定的な面も関係ある
のでしょうね。

デパート、家電量販店、そしてひとつひとつの値段は高くないドラッグストア
でも一度に数万円の買い物をするというのは、たしかに日本人はあまり
そういうことしませんから、不思議ですよね。
最近は、なぜあんなに買うのか、観光客に密着取材した報道も流れて
います。
中国に帰国後、身内や友人に豪快にお土産を配る様子まで。

豪快に買い物する中国人の姿をうまく表している言葉が、『中国人観光客
1000万人時代』に出ていました。
それは、「穷家富路」という四字成語。(穷=窮)
家にいるときは貧乏していても、旅に出るときはゆとりのある旅費を持って
いくべきである、という意味です(小学館『中日辞典』より)。
中国人観光客が韓国に来てたくさん買い物をするわけを、この言葉がよく
表している、と。
中国が貧しかった時代を知っている日本人の中国のイメージは、どうしても
質素、ですよね。
私が80年代に北京留学していたときも、そうでした。
中国人で海外に出られる人は極々少数でしたし、人民服を着ている人が
多かったし。おしゃれなんて言葉、程遠いという印象でした。

でも、そんな80年代でも、今思い返せば爆買いの素地はあったな、
と思います。
収入も多くないだろうに、家に招かれるとここは実は金持ちだったのか!
と思うくらい豪華な料理が次から次へと出てくるんです。
当時まだ中国の習慣をよく知らなかった私は、日本式に「食べ残したら
失礼」と、自分の皿に盛られた料理をとにかくがんばって食べ切りました。
すると、また盛ってくれるのです。
だんだんわかってきてからは、食べ切らず少し残すようにしました。
全部食べてしまう=料理の量が足りなかった=客に対し失礼、
という考え方を知らなかったのです。
今は環境的な考え方から意識も変わってきているとは思いますが。
でもとにかく、普段は質素でも、客に対しては豪華に、なんですね。
ここ数年の間中国を訪れ知人に会ったときも、案内されたのは高級店。
ごく庶民的な食堂に行った経験はあまりないですね。
こんなキラキラしたレストランじゃなくてもいいのに、と日本人としては
つい思ってしまうのですが、彼らにとってはそれがもてなしの流儀なの
でしょうね。

90年代ごろ親しかった中国人留学生、2000年代入ってすぐのころしばらく
一緒に働いていた中国出身の同僚からも、爆買いの素地を感じました。
当時はまだ今ほど中国人も裕福ではなかったと思うのですが、一時帰国
のお土産がとにかくすごかったです。
人によっては、一回の一時帰国にお土産代だけで数十万円使っていま
した。
買うときも、ブランドにこだわったり。
私が中国に行くとき、留学生から中国に暮らす家族に渡してほしい、と、
資生堂の化粧品を持って行くよう頼まれたこともあります。

よく中国に旅行に行く日本人の同僚が、いつも安い食堂ばかり入ることに
対し、「せっかく行くのに、せめて一、二度は高級レストランに入ればいい
のに、ケチ臭い!」と中国人の同僚がブツブツ言っていたこともありました。
最近の爆買い現象を見ていて、こういった過去に印象的だったことをよく
思い出します。
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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