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肉派? 魚派?

前々回のブログ記事で、カキに関する話の中に、日韓は「水産物の
1人当たり年間消費量」世界上位だと書きました。
私は肉、魚両方とも好きで、どちらがより好きか聞かれると答えに困ります。
でも、どちらか片方しか食べられなくなったら? という究極の選択に
なったら、「魚」と答えるかなあ。皆さんは、どちらを選びますか?

この「肉か魚か」については、韓国に住んでいたとき、ある会社の韓国人の
社長と話していて、印象深いことがありました。
仕事柄、外国人客を接待することも多いこの社長いわく、
「日本人は、本当に魚が好きですねえ」。
日本からのお客さんに食べたいものリクエストを聞くと、必ずと言っていい
ほど「やきにくう~」と言われていた私は、これを聞いてちょっと意外でした。
それで、「いや、私はよく、とにかく焼肉を食べたいって言われるんですが」
と言ったところ、
「そんなことないですよ。日本人ほど、海鮮料理が食べたい、とリクエスト
してくる客はいませんよ」と社長。
そして続けて、
「中国人やモンゴル人と、韓定食や海鮮料理を食べに行くなんて、ほとんど
ありません。とにかく肉、肉、肉!」なのだそうです。
そこまで聞いて、ああ確かにそう言われればそうかもな、と思いました。

前々回書いた「水産物の1人当たり年間消費量」(2009年)世界4位の
日本(56.6㎏)5位韓国(56.1㎏)と比べ、中国は13位(31.0㎏)。
日韓とは差があるとはいえ、世界の中ではまあまあ食べているほうかも
しれません。少し前の数字ですし、健康志向から中国の水産物消費量は
今はもっと増えているかも、とも思います。
でも、一口に中国と言っても広く、食文化の地域差はとても大きい。
水産物の消費は、主に沿海部であり、内陸ではそんなに食べられて
いないでしょう。

だいぶ前の話で恐縮ですが、80年代半ば北京に1年間留学していたとき、
食べられたのは肉料理ばかりで、魚を食べることはほとんどありません
でした。当時はあっても、魚を揚げたもの(多分川魚)のあんかけ料理。
あっさりした魚料理は、日本料理店にでも行かないと食べられません
でした。が、企業派遣の留学生のようにお金もなく、滅多に食べられ
なかったです。広東省や福建省などに旅行に行ったときは海鮮にありつけ
たので、南のほうに留学していたら食生活も違ったものになったのかも
しれませんが、とにかく北の内陸では、魚はあまり食べられませんでした。
一時帰国の飛行機代すらない状態だったので、ほとんど魚なし生活を
丸一年続けました。
若いころにこういう経験をしているので、海産物豊富な韓国生活は、どれ
だけ楽だったか。そして、上の社長の言葉にも、納得がいきます。

中国人と水産物については、大阪の学校で働いていたときに、面白い話を
聞きました。
ひとつは、中国人の同僚の先生から。
内陸も内陸、寧夏回族自治区から来たこの先生が言うには、
「海の魚はとてもくさい」。
えっ!? 海の魚ってにおうの? たしかににおいはするけど、くさくは
ないのに……。
そして、「川魚はにおわないし、おいしい」と。
これにもびっくりしました。私は川魚のほうが、においが気になると思って
いたからです。

もうひとつは、中国人留学生の話です。
週明けの授業で、上海出身の留学生たちが、「ねえ先生、聞いて聞いて」。
何事かと思ったら、内蒙古出身の留学生を見ながら、「週末みんなで
出かけたんだけど、彼、カニを知らなかったんだよ!お店でカニを売ってるの
を見て、これはなんだ、食べるのか!?とびっくりしてた」と、とても信じられ
ないという表情で言うのです。
「食べたことがない」だけでなく、「カニの存在自体を知らなかった」のです。
もう10年以上前の話なので、今はそんなことないと思いますが……
中国の広さ、多様さを感じた話でした。

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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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