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韓国語 面白い表現  十匙で一人分のご飯

2013年5月20日の東亜日報。
「世界の伝統市場を行く」シリーズの一回目に、何だか懐かしい光景が。
よく見ると、滋賀県長浜市と彦根市の、町おこしについての紹介でした。
両市は、町おこしの成功例として、日本でも有名。
私も、関西に住んでいたとき、時々訪れました。
一方、ソウルと比べ、一時代タイムスリップした感じの、韓国の地方都市。
それはそれで味わいはあるけれど、もっと工夫したらいいのに、惜しいな、
と思うこともしばしば。
特に、長浜のガラス工芸のような楽しみがあまりないのが、残念です。
韓国の地方都市にとっても、長浜や彦根の町おこしは、いい参考例になるでしょう。

……と、前置きはそれくらいにし、本題へ。
この記事に、韓国語の面白い表現があったので、今回はそれを紹介します。

십시일반」(シプシイルバン)
記事を読みながら、この言葉を最初見たとき、なんだろう?
「일반」って、漢字で「一般」と書くのが、一般的だけど?
不思議に思い、韓国の国語辞典で調べたところ、「十匙一飯」と出ていました。
意味は文字通り、十匙で一人分のご飯、です。
でも、これだけじゃいまひとつよくわかりませんよね。
こんな文章の中に、使われていました。
さえない地方都市だった長浜市が、何とか再生をはかろうと、
自治体、商人、地元の人たち、町をあげて努力、工夫を重ねていたころの話です。

1989년엔 십시일반 돈을 모아 쓰러져가던 옛 은행 건물을 매입해
유리공예가들을 위한 구로카베를 만들었다.
(1989年には、「十匙一飯」お金を集め、倒れかけていた昔の銀行の建物を
買い入れ、ガラス工芸家のための「黒壁」をつくった。)

一人ずつ、少しずつお金を出し合って、町再生のためのまとまった資金にした、
ということですね。
国語辞典には、「十人がご飯を一匙ずつ出せば、一人分のご飯の量になることから、
多くの人が力を合わせれば、一人の人を救うのも容易だということを表す」
と、出ていました。
他のもので例えてもよさそうなのに、ご飯で表現するあたり、
やはりお米を食べる国ならではですね。西洋人には、ピンと来ないかも?
でも、日本語にも同じような、ぴったりくる表現って、あるでしょうか?
塵も積もれば……もちょっと違うし、三人寄れば文殊……もちょっと違うし。


もうひとつ、四字成語のおまけ。
今の長浜のにぎやかな様子を表す言葉として、
문전성시(門前成市 ムンジョンソンシ)
が、使われていました。
日本語でも、「門前市をなす」と表現しますよね。
自分では、使わないけど。
どっちが先だったんでしょうね!?
ちなみに、四字成語大国中国では、「門庭若市」です。
もひとつついでに、中国語でこの反対の表現は、「門可羅雀」。
来る人がいないので、門前に、雀を捕える羅(あみ)を張ることができるくらい
寂しい、という意味。日本の辞書にも、「門前雀羅(じゃくら)を張る」と
出ています。でもこれは、明らかに中国由来。
私は、中国語の文章では時々見かけていましたが、日本語でも使われていることは、
今回調べてみるまで知りませんでした。


新聞を読んでいると、時々こういう面白い表現に出会い、楽しいです^^


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Comment

 

彦根の紹介なのに、ひこにゃんがいません。残念です。
  • posted by ぱんだパパもん 
  • URL 
  • 2013.05/26 19:18分 
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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