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『ジャングル万里』(全3巻) 途中まで読んだものの……

韓国に住んでいたとき、ベストセラーとなった長編小説『ジャングル万里』(全3巻)。
中国を舞台に韓国、日本、アメリカ、フランスのビジネスマンの生存競争を描いた
小説です(2013年11月3-16日 朝日新聞GLOBE 戸田郁子さんの書評より)。
読みたい本はたくさんあるけど、時間がかかる。
どれを読むか、選ぶのは、とても大事な問題です。
迷った末、なぜこんなに売れるのか、韓国の小説に中国がどう描かれているかを
知りたいという気持ちもあり、買いました。

完全帰国して数カ月経ってから、読み始めました。
最初のほうに、韓国で医療事故を起こし、中国に逃げた整形外科医の話が
出てきます。実話に基づいているかも!?なんて思いながら読み始めたのですが
……

1冊目を何とか読み終え、2冊目を読んでいる途中で、だんだん読まなくなって
しまいました。
他に読みたい本が複数あり、そちらを読み始めたこともあって、しばらくは、
この本を途中まで読んでいたという事実まで忘れてしまうほどでした。

あまり否定的なことは書きたくないのですが、正直に言わせていただくと、
なんか下品なんですよね。完全に中高年男性目線だし。
官僚腐敗、著しい貧富の差、環境汚染、乱れた性……
たしかに中国には、こういう問題がないわけではありません。
が、この小説だけから中国のイメージを得ると、ただただ汚い国になってしまう。
私は中国との関わりが長く、いいところもたくさん知っているので、そういう面でも
読むのがしんどくなってしまったのかもしれません。
この本の著者の、他の作品を読んだことなくあれこれ言ってはいけないとは思うの
ですが、韓国を代表する作家だけに、なんだか残念です。

GLOBEの戸田郁子さんの書評が、実によくこの本の特徴を表していると思い
ます。中でも、

中国で8年暮らした私に言わせれば、観光ガイドから聞いたエピソードや
ちまたのうわさ話、留学生や駐在員の体験談の羅列、という感が否めない。

という言葉に、大きくうなずいてしまいます。

物語に登場する日本人駐在員も、一昔前のイメージ。
10年滞在しても、中国語がほとんどできないとか。
しかも、名字が「トヨトミ」「イシハラ」「イトウ」\(◎o◎)/!
誰を元に考えたか、わかってしまう……
どうせなら、今の政治家からとればいいのに、と思ってしまいます。

先月ソウルに行ったとき、本屋にも立ち寄ったのですが、いまだにベストセラー
だか話題の本コーナーだか忘れちゃったけど、とにかく目立つ場所に平積み
されていました。
韓国では、特に中年男性に人気なのだそうです。
どこに魅かれるか、聞いてみたい気もします。
ある韓国人女性は、1冊目で嫌になって読むのをやめた、と言っていました。
特に女性には、あまり好まれないかもしれませんね。

もっと速く韓国の本が読めるようになったら、続きを読んでみようかな……
でも、最近中国語書籍の読書を復活させたのですが、その中身の素晴らしさとの
あまりのギャップに、ますます読む気が失せるかもしれません。

本当は、全部読んでから書こうと思ったのだけど、途中で放棄してしまうことも
ある、という話もたまにはいいかな、と思って書きました(^_^;)

2015年1月15日撮影 『ジャングル万里』



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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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