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外国人には暮らしにくい!?

先日、「ソウル生活満足度 (外国人居住者の中で)日本人が最下位」という
テソロ6月号に載っていた記事について書きました。
それで思い出したのが、たしか外国の人材を確保しても定着しにくい、という
韓国紙の記事を切り抜いたなあ、ということ。
切り抜きファイルの中から見つけた2013年1月15日の東亜日報の記事を、
今日は紹介したいと思います。
2年ちょっと前の記事ですが、2年くらいで状況が急変するような事柄ではない
でしょうし、先日書いたソウル生活満足度……について考える材料とも
なると思いますので。
見出しは、
외국인 인재 4명중 1명은 ‘철새’
(外国人の人材 4人に1人が「渡り鳥」)
というものです。

韓国企業や大学等に就職した「외국인 전문인력(外国人専門人力)」417人の、
就職1年後の状況について調査が行われました。
「外国人専門人力」とは、学士以上の学力又は当該分野での5年以上の経歴を
持つ専門家のことです。
調査によると、調査開始から1年後の2011年末には、4分の1に当たる106人が、
辞めてしまいました。

辞めた理由の1位は雇用契約破棄で、48.1%。
2位がビザ未発給、個人的な事情で、24.5%。3位が早期帰国の6.6%。
契約期間満了に伴う退職は、たったの18.9%。

また、調査開始1年後も続けて勤務しているのは、4分の3に当たる311人ですが、
その中で契約期間延長を希望する人は、半分しかいませんでした。

専門職の外国人が、韓国での勤務が長続きしない理由は? についても、
いろいろ書かれていました。特に、
韓国社会、韓国企業がグローバル化していない。
韓国文化の特殊性。
という点。(これは、他の韓国紙にも、似たような話が出ていました)。

記事には、ある有名企業に就職したものの、1年も経たずして帰国したという
インド人エンジニアの話が出ていました。
・韓国企業は、「위계질서(位階秩序)」があまりにも強すぎる。
・会議でも、リーダー以外は誰も意見を言わない。(言わない、というより、
 言いにくい、言えない、のだろうと思います)。
・意見の中身の良し悪しよりも、「연차(年次)」が優先される。

もちろん、すべての職場がそういうわけではないと思うし、そういう傾向にある、
というくらいに受け止めたほうがいいかもしれませんが。
また、ある韓国人関係者は、「職場より家庭重視の外国人のため、学校、病院、
外国人コミュニティーなどをもっと充実させる必要がある」と言っています。
そうですね、家族が関わる施設の充実も大事ですね。
が、それ以上に、職場の事情が優先されることを改善し、家族と過ごす時間を
大事にするという考え方が浸透してほしい、と個人的には思います。
日本もそうですが……

韓国企業を契約期間途中で辞めた外国人の中には、香港、シンガポールなど、
よりグローバル化が進んでいる地域に移る人もいるそうです。
(それで、「渡り鳥」という言葉を使っているんですね)。
これも、わかります。
韓国は、韓国語がある程度理解でき、文化にも興味があれば、楽しい場所に
なりますが、言葉がほとんどわからず、文化にも特別興味がなければ、
つらいしつまらないかも、と思います。
街中どこでもとりあえず英語が通じる、という感じじゃないですし。
私は英語が苦手で、中年から始めた韓国語のほうがわかりますが、
漢字圏でもなく文法的にも大きな隔たりのある文化圏の外国人にとっては、
韓国語の習得自体が大きな壁になるかも、とも思います。
それに、中国語のように、言語使用者の数が多いわけではないから、
苦労して身につけることまでしようと思わない、という言語習得面での事情も、
外国人が定着しにくい理由かもしれません。

おまけ。
では、自分が韓国で何年も働いてみてもいいかなあ、というと……
条件次第、仕事の中身次第、ですね。
やっぱり日本が一番、というのでもないし、どうしても韓国に住みたい、という
のでもないし。日韓にかぎりませんが、どこにいても、そこならではのよさも
あれば、しんどさもありますから。
居住地がどこかにかかわらず、充実した生活を送りたいと思います(^◇^)
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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