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『不思議がいっぱい韓国』 韓国紙を参考にした話が多いわけ

このブログを土台に最近出版した『不思議がいっぱい韓国』は、ブログ記事同様、
韓国紙を参考にした話が多いです。

韓国に住んでいた3年間、夫が仕事のため取っていた韓国紙5紙を、夫が読み
終わったあとに読むのが日課でした。
最初のころは、見出しと広告を見るのがやっとでしたが、語学堂で勉強したのが
効果あったのと、だんだん見慣れてきたのとで、いつの間にかより速くより多くの
量を読むことができるようになりました。

こういう「現地の情報は、なるべくその国や地域の言語で直接つかむ」という習慣は、
中国語や中国事情に関わる仕事を専門学校でしていたときからのものです。
ちょうどそういう仕事に携わっていた90年代、尖閣諸島の問題や香港返還が
ありました。香港を中心とした中国語圏で出されている情報と、日本のマスコミが
発信する情報のあまりのギャップに失望し、以来中国事情に関しては、日本の
報道はほとんど読まなくなってしまいました。
このころの経験が、韓国では韓国発信の情報をできるだけ見なければ、という
方向につながっていると思います。

日韓に関して、私がこのやり方にこだわり続け、ブログはもちろん本にも反映させた
のには主に二つの理由があります。

一つは、日中関係と同様、日本のマスコミ発信の報道と、私が実際に住んで感じる
韓国や韓国紙を通して感じる韓国、そして韓国発信の日本に関する報道に
ギャップがあり、そのことを何とか伝えたかったということです。
もちろん、日本にも良質な韓国関連の報道もあるし、韓国で反日的な内容の報道が
あることはある、というのが前提ですが。
ただ、韓国の日本に関する報道が「反日一色」のように言うのは、本当にやめて
ほしいです。
先日も、ある日本の新聞に、日韓関係がここまで悪化したのは、韓国のマスコミの
せいだと受け取られかねないような記事が出ていました。
その言葉、発した日本人記者にそのまま返してやりたいです。

もう一つは、韓国紙の社会面や文化面に出ている話題を、もっと日本の人たちに
知ってほしい、という気持ちからです。
こういう方面の日本での報道は、映画や演劇、ドラマ紹介はあるけれど、美術、
文学、ソウルや地方の隠れた魅力については、残念ですがほとんどないと言って
いいでしょう。もしもっとあったなら、私は渡航する前から、金煥基や澗松美術館
くらいは、せめて知っていたはずです。兪弘濬先生の『踏査記』シリーズも。
私は韓国紙を読んでいたおかげで、ステキな散策路や地方の面白い場所、
すばらしい展覧会を存分に楽しむことができたし、心の友とも言えるくらい大事な
本に出会うこともできました。
その楽しさを、より多くの人に共有してもらいたい、そんな思いを込めて書きました。

日本の報道でこういった側面からのものが少ないのには、報道関係者が忙しすぎる
というやむを得ない事情もあると思います。
でも、韓国紙では、日本の社会や文化関係の報道が多いんですよね。
だから、「多忙」だけが理由じゃないかもしれません。
韓国紙は偏っている、誤報が多いなどの先入観や上から目線も関係ないとは
いえないのではないか、と私は勝手に思っています。
日本文化の方が上だとか、そんなふうに言い切ることは、絶対できません!
日本の文化も韓国の文化も、どちらもすばらしいです。
先入観によってそのすばらしさを見逃しているとしたら、あまりにももったいないです。

本で紹介した見どころに、ぜひぜひ行ってみてくださいね(^◇^)



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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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