Entries

東日本大震災から4年 震災直後のソウルへの引っ越しを振り返る 2

昨日は主に、ソウルへの引っ越し前後について書きましたが、今日はその後の韓国
生活で体験したことなどを書きたいと思います。

体験したつらいことは、放射能汚染に関わる事柄がほとんどです。
地震は、地震の起きやすい土地を離れれば、その怖さからは解放されるかもしれ
ないけれど、放射能は国境を越えてやってきます。
震災直後に引っ越し、しばらくの間韓国の天気予報で毎日流していたのは、
福島からの風向きでした。潮の流れについても報じていたかな?
当時あのニュースを見るのがつらくて、忘れようとしてしまったので、はっきりは覚えて
いないのですが。
放射能を含んだ雨が降るからと、韓国内の(どのくらいの割合だったか記憶に
ないですが)学校が休校になったこともありました。
あのころは、こういった報道がつらく悲しかったけれど、今冷静に振り返ってみると、
韓国の人々があんなにも放射能汚染を恐れるということは、それだけ国と国の
距離が近いのだと言えるでしょう。

日本の食品をお土産として渡すのも、とても気を遣いました。
日本で韓国人向けのお土産を探すときは、とにかく西日本で製造された旨書かれて
いる品を選んで買い、「これは西日本のものだから、心配しないで」と一言言って
渡していました。
本当に、自分で自分がイヤになる恥ずかしい行為です。
東北は学生時代よく一人で旅行し、親しくなった宿の人などとの交流で、学生生活
でのつらい時期も乗り越えることができました。
ソウルに転居する前に住んでいた東京では、東北の生鮮食品に本当にお世話に
なりました。
原発もそうですが、首都圏の人の生活は、東北に支えられている。
それなのにこういうことを言うなんて、自分が情けなかったです。

「日本には遊びに行きたいけど、放射能汚染がこわいから……」という友人知人の
言葉も、イヤというほど聞きました。
沖縄もこわいから、済州島に行くとか!?
福島からの距離は、沖縄のほうがより遠いのでは?とびっくりしたのですが。
そういえば、日本を訪れる韓国人観光客が減ったとき、反日の表れみたいに日本
では言う人もいたようですが、それは誤解でしょう。
日本には、行きたいのです。温泉にも入りたいし、おいしいものも食べたい。
ショッピングも楽しみたい。少なくとも知り合いの女性たちは、みなそう言いました。
今、円安ウォン高もあり、韓国人観光客が増えていることに、私はホッとしています。
いつだったか韓国紙に、放射能汚染より円安はもっと強かった、という類の話が
載っていましたが、その通りですね。東北にも、どんどん遊びに行ってほしいです。

今でも気にかかるのは、海産物の人気が落ちたことです。
私がソウルに住んでいたとき、日本からの海産物輸入を厳しく制限していました。
厳しさの詳細は忘れちゃったのですが、海産物が売りものの食堂がガラガラのことが
あり、とても気の毒だったのを、覚えています。
2013年10月17日のブログ記事「苦戦する海鮮食堂」(カテゴリー 社会 国際)に、
海産物への拒絶反応の状況を書いています。
今は、変わったんでしょうかねえ?
放射能汚染については、イメージではなく、信頼できるデータなどを元に対処しな
ければとは思いますが、私自身も、関心がありながらなかなか踏み込んで調べる
ことができないままです。
少なくとも、イメージ先行で人々が過剰に反応してしまうのだけは避けたいと
願います。

韓国では、震災直後取材に行った韓国人記者やカメラマン、中国人カメラマンと
話をする機会がありました。
あんなに悲惨な状況の中でも礼儀正しく、取材に入った外国人に対してもいろいろ
気を遣ってくれた人たちがいた、と聞いたときは、とてもうれしかったです。
日本人が褒められたからというよりは、大変な中でそういう部分をしっかり見て
くれていたということに―
報道という仕事だからそれは当たり前なのかもしれませんが、私はやはり
ありがたいことだと思うし、彼らに感謝したいです。

前回、震災後の朝鮮日報1面「奇跡の犬」を載せましたが、その詳報が2面に
出ていました。写真は、その一部です。記事では、この奇跡のワンちゃんが
どうやって生き延びたのかについての推測が、専門家の話もまじえて詳しく書かれて
います。

2015年3月9日撮影 2011年4月4日朝鮮日報 「奇跡の犬」2面詳報
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

最新記事

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR