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韓国 オークションで人気の画家の変化

前々回、金煥基の絵と出会うきっかけとなった韓国紙の写真を載せました。
今日は、その記事の内容についての紹介です。

記事は、2011年7月16日の毎日経済新聞に載ったものです。
掲載されてから4年近く経っているので、また今は状況が変わっているかも
しれませんが、興味深い話が載っていて、ぜひ知ってもらえればと思ったので。

ブログ記事に載せた韓国紙の写真、2枚の絵の下に書いてあるのは、
次のような内容です。

韓国的な朴壽根(パク・スグン)・李仲燮(イ・ジュンソプ)から
世界的な金煥基(キム・ファンギ)・李禹煥(イ・ウファン)へ

2011年6月、ソウルのあるオークションで、推定価格15億ウォンで落札された
絵がありました。
その絵は、金煥基の「ハンアリと梅の花」。
私が金煥基の絵に関心を持つきっかけとなった作品です。
(前々回載せた韓国紙の写真の左側の絵です)。

韓国の美術市場では、韓国の代表的美術家といえば、朴壽根(1914~1965)と
李仲燮(1916~1956)でした。
韓国的色彩の濃い作風と、不遇な人生、そして요절(夭折)、というのが二人の
共通点。
(私は記事のこの部分を読み、作品そのもの以外の要素も圧倒的人気に関係
あるんだということを感じました)。

ところがそれも変わってきていて、金煥基(1913~1974)と李禹煥(1936~)の
人気が上昇。
二人とも根っこは韓国にあるけれど、グローバルな視点、感性を持った世界的な
芸術家です。
韓国美術品市価鑑定協会によると、10年間の落札総額最高美術家の順位は、
1位が李禹煥で、朴壽根と金煥基が続き、李仲燮は8位なのだそうです。
(2015年の今は、また違っているかもしれません。一応ご参考までに)。

状況の変化について、記事には次のように書かれていました。
朴壽根、李仲燮は、市場に出回る価値のある作品が多くなく、そういう作品は、
すでに美術館やコレクターが所蔵しています。
しかも、二人は早くに亡くなったので、作品数自体が決して多くないのだそうです。

記事では、金煥基、李禹煥人気の理由についても触れていました。
作品数の多さと作品管理の良さ。
国境を越えて愛されるという普遍性、現代的美感。
また、コレクターの世代交代も影響があるようです。
今の主要なコレクターは、朝鮮戦争など貧しい時代を知らない若い人たちなので、
より世界的な作品を好む傾向にあるのだそうです。

作品管理で思い出したのですが、偽作が最も多いのが、李仲燮の作品なのだ
そうです。(2013年8月7日、それについてブログ記事を書いています)。
せめて今からでも、状況が改善されるといいなと思います。

これは完全に個人の好みの話ですが、私が韓国で見た近現代の絵画で、
一番好きなのは、やはり金煥基です。
ハンアリや山など韓国的要素が描かれながらも、世界的な要素も入っていると
いうところに、とても魅かれます。

李禹煥の作品は、韓国の美術館で何度か見ました。
香川県の直島に、李禹煥の美術館があるんですよね。
昨夏直島に行ったとき、行きたかったのですが、初訪問でどうしても見たかった
所がたくさんあり、行っていません。次の訪問の楽しみとしてとってあります。
記事を読んで、ますます行きたくなりました。

写真は、昨夏直島で撮ったものです。

2014年7月2日 直島の赤かぼちゃ
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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