Entries

橿原考古学研究所附属博物館「十二支の考古学 ―未ー」展で印象に残ったこと

秘仏・人頭蛇身の宇賀神を見に奈良・喜光寺に行ったことについて、先週金曜日に
ブログ記事を書きました。
喜光寺に行ったのと同じ日に、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館にも行って
きました。大阪市内からこの博物館の最寄駅・畝傍御陵前までは、ちょっとした日帰り
旅行という感じです。それで、二つまとめて同じ日に行きました。
目的は、『十二支の考古学 ―未ー』展。
常設展ではなく特別陳列展で、明後日25日までですから、展示案内にはならない
ですが……ごめんなさい。

特別展で一番印象に残ったのは、羊に関わる文物についての説明です。
『種々薬帳』。正倉院へ納められた薬物を記したものですが、その中に「新羅羊脂」
があるのです。博物館の展示解説リーフレットによると、「その実物は現存しません
が、塗り薬の原料の一つとしてヒツジの脂が利用されたとみられ、それは新羅産
だった可能性があります」と書かれています。そして、飛鳥・奈良時代の日本と
新羅間は交流が盛んだったので、新羅羊脂もこの時代の交流で輸入されたのでは
ないか、とも。
こういう側面から古代の交流の様子を知るのも、なかなか面白いことだなあと
思います。

「羊脂」で調べてみると、石鹸の原料などと出てきます。
また、手元の韓国の国語辞典で「양(羊)」について調べてみたところ、動物としての
特徴の他、「羊毛は繊維用、脂肪は石鹸製造用」と用途も書かれていました。
羊脂の薬としての効用は、詳しく書いてあるサイトもあったけれど、専門的すぎて
私にはよくわからなかったです。が、皮膚にいいのかも知れませんね。

―おまけ―
羊と聞くと、私は中国語の「替罪羊」が思い浮かびます。
中国語がわからなくても、漢字を見て、すぐ意味はわかるかと思います。
スケープゴートのことです。
韓国語は?と思い、調べてみました。
「희생양」(ヒセンヤン)、「속죄양」(ソチェヤン)。
漢字で書くと、「犠牲羊」、「贖罪羊」。
中韓で微妙に違うけど、同じ漢字圏の日本人には、どれも見ただけでわかります
よね。日本語だけ、「○○羊」という漢字語の表現がないんでしょうか?
あるのかな?

写真は、博物館の入口です。

2015年1月10日 橿原考古学研究所付属博物館 入口

スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

最新記事

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR