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日韓の「和解」研究者提言 記事を読んで

今朝の朝日新聞文化面の見出し

日韓の「和解」研究者提言
ソウルでシンポ 歴史・文学・宗教・哲学から

出だしの文だけ引用します。
 日韓関係が冷え込む中、両国の研究者が関係改善の道をさぐる国際学術
シンポジウムが10月25日、ソウル市の韓国外国語大学であった。万葉集、
朝鮮通信使から近現代までの日韓関係を歴史、文学、宗教、哲学の視点から
語り合った。

文中には、「日本離れ」に危機感、人気ない日本語、などの小見出しが。
日韓関係が悪化したと言われるようになってから、時々この類の記事を
見るようになった気がします。
こういうの見ると、最近溜息出ちゃうんですよね~
専門家の方々の交流が、普通の、一般の人たちにどれだけ還元されてるの
かなあって。言いたいことはたくさんあるけど、特に気になった2点について、
今日は自分の思うことを書きたいと思います。
過去にも同じようなことを書いているので、重複してしまいますが。

ひとつは、韓国人の関心が日本→中国に移ったことへの危機感。
特に、日本語学習者の減少と中国語学習者の増加について憂慮していることです。
が、これ、今に始まったことじゃないですよ。
日本が韓流ブームに沸いていたときだって、すでに中国語学習者は増加して
いました。
80年代、北京に一年留学したとき、朝鮮半島からの留学生といえば、
全て北朝鮮から来た人。当時国交のなかった韓国からの留学生に中国で
出会うなんて、あり得ませんでした。
それが、2001年夏、大連に短期留学したときは、韓国人留学生がたくさん学びに
来ていました。
80年代は、中国の外国人留学生は何といっても日本人が最も多かったけど、
2000年代にはもう韓国人の方が日本人より多かったです。
歴史的に見ても、韓国は中国との関係が密接なのだし、距離的にも近く大きな
市場ですから、国家レベルでの関係が築かれれば、中国を向くのは当然です。
こういうことへの日本の反応って、何だか二股かけている恋人(韓国)に、
「あの子(中国)を選ぶの?私(日本)を選ぶの?一体どっちなの?」と
二者択一をせまっているみたい。両方に関心もってはいけないのかな?
記事にあるように、「独島」問題、安倍政権、日本の反韓デモによる反日感情の
高まりという要素、決してないとは言えないです。でも、それらや中国への関心の
高まりによって、日本の方を向かなくなったという見方はちょっとなあ……
先日、韓国からのツアー客と接触する機会があったのですが、ある人がみなの
前で、日本は高齢化が韓国より進んでいるし、いろんな意味で韓国のこれからを
見るためのいいモデルだ、紅葉を楽しむだけでなく日本社会の姿もしっかり見ま
しょう、と熱弁をふるっていました。
今までも何度か触れましたけど、日本の書籍も翻訳、原文とも読まれています。
なんか、ずれを感じずにはいられません。

それともうひとつは、慰安婦問題や1965年の日韓基本条約と諸協定が争いに
なっているということ。
確かにそうでしょう。が、日韓の摩擦が話題になる度、こういう側面ばかりが
取り上げられることも、私は関係が(特に民間レベルで)よくならない一因だと
思います。
歴史問題が大事でないという意味ではありません。大事です、もちろん。
じゃあ、日本人は韓国社会や韓国人の日常生活、彼らの悩み、どれだけ知って
いるんでしょう?
そういうこともよく知らないまま、歴史問題をどうにかしようとしても、
私は無理だと思う。

実は今、ブログをもとにした本を作る作業を進めています。
タイトルは別名です。
詳細は、もっと形になってから改めてお知らせしたいと思います。
記者でも学者でもない一般人が作る本ですが、逆にそれを活かし、
普通の人の目線で、韓国の生活の中で、ニュースとしては目立たないけど心に
残ったことや大事だと思ったことなどを綴りたいと思います。
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Comment

おめでとう!同感です! 

ご本がでるんですね!すごい!やった!!!!楽しみにしています!
日本に戻ってきて、日が進めば進むほど、自分の中の大切なものが、減っていってしまうような焦りを感じます。
私の韓国での経験なんて、他の人には何の意味もない、関心もないんだなっておもっちゃったり。
でも、まちがいなく、私の肥やしになっているよと、自分で自分を励ましてます。笑。
旅行でなく、一人の人間として生活して感じたことを沢山の人たちに伝えていきたい。韓国の人たちの思いを伝えて行きたい!
はこさん!まったく同感です!
はこさんの、ご本本当に楽しみ!友人達にも勧めますね!勇気をありがとう!!!
  • posted by riesyuwa 
  • URL 
  • 2014.11/22 10:38分 
  • [Edit]
  • [Res]

ありがとうございます 

こちらこそありがとうございます。そして、こちらこそ勇気をたくさんもらいました。有名人でも韓国専門家でもない私が、ブログを書き続けて意味あるのだろうか?と何度も思うことがありましたが、rieshuwaさんをはじめ、訪問者の方々に励まされ、ここまで続けることができました。
一人一人の体験は、とても貴重で、今後の日韓関係(に限りませんが)を変えていく原動力になると、私は信じています。大事なのは、それをどう活かすかですよね。まだまだこえなければならない山や壁は多いですが、一緒に頑張っていきましょう!
  • posted by はこ 
  • URL 
  • 2014.11/25 12:10分 
  • [Edit]
  • [Res]

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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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