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韓国 他人事でない孤独死

前回の「高齢化」に続き、今日は「孤独死」です。
韓国語で、「고독사」(コドクサ)。
「나 홀로 죽음」(ナ ホルロ チュグム)とも言います。

2013年11月8日の朝鮮日報に、孤独死関連の記事が大きく載りました。
(記事の写真は、前回載せました)
その半分が、日本の孤独死に関する話で、大原麗子の写真もありました。

2013年11月8日朝鮮日報 孤独死記事

大原麗子が亡くなった経緯について、詳しく書いてあるわけではないんですが、
孤独死=貧しい人とは限らない、裕福な、恵まれた人生を歩んだ人も
例外ではないことの例として、載せられています。
また、孤独死を防ぐための日本の自治体の様々なアイデアや、
遺品整理代行業急成長という話題も出ています。


お年寄りの5人に1人が一人暮らしという韓国。
記事の半分は、亡くなってから5年後に白骨化した遺体で発見された、
1946年生の、釜山に住むハルモニ(おばあさん)についてでした。

ハルモニは、一人誰とも接触せず、天涯孤独の人生だったのか、というと、
決してそうではありませんでした。
取材チームが調べたところでは、ハルモニはボランティア活動もし、
生活保護世帯でもなく。
後に離婚したものの、16年間の結婚生活も経験し、子どもも3人。
ハルモニの最期が、なぜこんなに寂しいものだったのか、
結局取材チームにもはっきりとはわからなかったそうです。

仏教徒だったハルモニ。
家を借りるとき、家主に
「家には荷物だけ置いて、生活はお寺で」
と、告げていました。
家賃も、3年は直接家主へ。
直接払われなくなってからは、家主が保証金から家賃を差し引いていきました。
生活はお寺で、と聞いていたから、そう不思議に思わなかったのかもしれません。
保証金が底をついてから、家主が警察に通報。

狭い共同住宅の部屋で発見されたときは、テレビも携帯電話もなく、
亡くなったのが冬だったのか、上下全部で服を9枚も着込み、
手袋をはめていました。
日本では、「異臭がする」という近所の人からの通報でわかることもありますが、
警察は、住宅が高い場所にあるのと、すぐ後ろが山なのとで、
臭いでは気づかれにくかったのではないか、と話しています。

別れた前夫はすでに死亡。
40代の子ども3人は、いずれも遺骨の引き取りを拒否。
結局自治体は、「無縁故」として処理。
すぐに火葬すると、後で親戚がやってきて「なんで勝手に火葬した?」と
抗議してくる可能性もあるため、仮埋葬し、10年後に火葬するのだそうです。

一人暮らしのお年寄りも、孤独死も多いソウルでは、
「無縁故」者は一旦火葬し、
10年後に500~700人ずつひとつの墓に埋葬するということも、
記事に紹介されていました。
なんだか、悲しいですね(;;)

以前切り抜いた孤独死関連の記事も、紹介しようと思ったのですが、
あまりにも気の毒なケースで、つらくて書きにくいほどです。
また後日、紹介したいと思います。
お年寄りだけでなく、若い人の孤独死も、韓国では起こっています。


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Comment

 

高齢者、孤独死についての記事、ありがとうございます。
深刻ですね。。
読みながら、辛くなってしまいました。。

日本では、定期的に独居老人の見回りをするワーカーさんがいたり、デイサービスなどのシステムがあったりしますよね。
それでも医療費や介護保険料が嵩んできてたり、人材不足、介護職の待遇の悪さなどから、高齢者介護も問題が山積みです。

家族関係を大切に重んじる印象の強い韓国でしたが、まだまだ問題は大きくなっていきそうですね…

韓国での介護業界の動きとかはどうなんでしょうか?

先月、全羅道光州へ行きました。
市場を見物しましたが、所々でハルモニたちが集まって暇つぶししている様子が見られました。
日本で言う、デイサービスみたいなものがあれば、かなりの需要が望めるかも。と、案内してくれた光州在住のお友達も話していましたね。。
  • posted by yuka 
  • URL 
  • 2013.12/12 13:37分 
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私も驚きました 

ありがとうございます。
家族や年長者を大事にする韓国ですが、急速な高齢化や核家族化などで、家族関係が大きく変化しています。私もテレビや韓国紙などを見ていて、驚くことばかりです。
介護の状況については、延世大語学堂の新聞発表でお年寄りの苦悩を取り上げたとき、調べてみたんですが、調べ方が悪かったのかあまり資料が多くないのか、よくわかりませんでした。帰国までに何かわかれば、と思っています。
家族関係が変化しているのに、お年寄りは家族が面倒をみる、という考えが国にも個人にもいまだ根強いのでしょうか、預けるなりして他人にケアをお願いするという考え方がまだ普及していないように感じます。宗教団体が独居老人を訪問する、というのは行われていますが。
私には、中国の老人の方が生き生きと幸せに暮らしているように見えます。なぜそう感じるのか、自分でも理由がわからないのですが、これから少しずつ知っていきたいです。
  • posted by はこ 
  • URL 
  • 2013.12/13 13:20分 
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おはようございます(・∀・)

日本もかつては、家族で面倒をみるものだ、という考えが主流でしたよね。
未だに高齢の方にはそう考える方が多く、
高齢者が高齢の配偶者を介護する『老老介護』も問題になっています。
預けたらあずけっ放しで全く関与しない家族もいたり、、
日本の家族の繋がりも様々になってきています。

中国人の高齢者はそんなに元気なんですか(^_^;
元気なままで年を取って、天寿を全うできることが誰にとっても理想ですけどね…(´-ω-`)

せめて政府が高齢化社会の危険性に気づいて、何らかの対策を考えて欲しいですよね…

大変勉強になります。ありがとうございました(^ー^*)
  • posted by yuka 
  • URL 
  • 2013.12/14 09:23分 
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朝鮮戦争での無数の死、軍事独裁政権下の拷問死、お隣、北朝鮮での非情な死。死は、人間社会の不条理の縮図です。ぱんだ界は平穏です。🐼
  • posted by ぱんだパパもん 
  • URL 
  • 2013.12/16 00:57分 
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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