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ソウル 芸術の殿堂  薩摩焼沈壽官家陶芸展

昨日(2013年10月25日)、ソウル・芸術の殿堂で開かれている
薩摩焼沈壽官家陶芸展を見に行ってきました。

2013年10月25日 薩摩焼陶芸展1

日本の美術館では、薩摩焼の展覧会は何度か行きましたが、
ソウルでも展覧会が開かれていることを家族から聞き、
懐かしくなって足を運びました。
今日が最終日。
家から会場までちょっと時間がかかるし、日本でも見られるし……
と、行くかどうか迷い、ギリギリになってしまったんですが、
やはり行ってよかったです。

あまりお客さんも来ないのかな……と思っていたけど、
実際行ってみると、思っていたより人が入っていました。
芸術の殿堂での開催なので、コンサートや別の展覧会が目的で来て、
たまたま目にして入った人も少なくないかもしれません。
会場が1階にあるし、無料だし。
でも、みんな熱心に作品や解説を見ていました。
一人で来てじっくり見学している人も。
きれいですものね。
あとで韓国人のブログをいくつかのぞいてみたら、
やはりその美しさに魅かれた旨書いてありました。

2013年10月25日 薩摩焼陶芸展2

韓国にルーツを持つ薩摩焼。
その韓国で見たこともあり、会場の雰囲気とか、
日本で見たときとはちょっと違う感覚でした。
でも、久しぶりに日本の工芸品を見て、思わず涙が出そうになっちゃいました(;;)
そう、韓国がルーツとはいえ、作風は私の印象では日本の工芸品です。
韓国人はどう思うんだろう……と考えながら、ある韓国人のブログを見ていたら、
「韓国の陶磁器とはずいぶん違う」
と書かれていました。
やはりそういう印象を持つんですね。

それでふと思い出したのは、『私の文化遺産踏査記』シリーズの著者・兪弘濬氏の言葉。
『日本編 奈良』の中で、
「渡来人は(日本に)影響を与えたが、そこで育まれたものは日本の文化だ」と。
薩摩焼の陶工は、文禄・慶長の役の際、捕虜として日本に連れて
来られた人たちなので、渡来人とは違いますが。
今回の展示では、15代沈壽官のあいさつの言葉の一部に、次のように書かれていました。

薩摩焼は韓国にそのルーツを持ちます。
従って韓国は薩摩焼の父祖の地であります。
と同時に、日本は李朝陶芸の種子を薩摩焼として育んだ母の地でもあります。
すなわち薩摩焼はこの二つの国の存在無しに語ることはできません。
(図録にあった日本語の文より)


今のぎくしゃくした日韓関係の中でつらいなあと感じるとき、
この言葉を思い出し、かみしめようと思います。

韓国にいると、日本に帰ってから行きたい、と思う場所が増えていきます。
鹿児島は2度行ったけど、薩摩焼と関係のある場所は訪れたことがないので、
ぜひ行ってみたいですね。

『踏査記』については、2013年9月25日のブログ記事
「私の文化遺産踏査記」兪弘濬氏、朝日新聞「ひと」欄に
で紹介しています。
こちらもぜひご覧ください^^

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薩摩焼の丸みと、ぱんだの丸みは似てます。すなわち、薩摩焼は、ぱんだ焼です。🐼
  • posted by ぱんだパパもん 
  • URL 
  • 2013.10/30 02:49分 
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プロフィール

はこ

Author:はこ
2011年3月~2014年3月の3年間韓国で生活。韓国滞在中の2013年2月に「もっともっと韓国」開始、完全帰国後も大阪からしばらくの間韓国情報を中心に発信してきました。が、帰国後日本、中国語文化圏の情報が増えたこともあり、タイトルを「もっともっとアジア」にしました。より多様な内容で進めていきますので、今後ともよろしくお願いします!
拙著『不思議がいっぱい韓国』もよろしくお願いします!

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