2013.10/13 [Sun]
韓国 コーヒー専門店 EDIYAコーヒーの戦略
ソウルはもちろん、最近は地方でも増えているコーヒーチェーン店。
甘~いコーヒー以外はなかなか飲めなかった何年も前のことが、うそのようです。
その中でも店舗を増やし続けているのが、EDIYAコーヒー。
2001年創業のEDIYA、2013年9月現在の店舗数は、980店。
2008年は289店だったので、5年間で3倍以上もの増加です。
店舗面積の違いもあるので、単純比較はできませんが、チェーン店別の店舗数だけで
見ると、スタバ、コーヒービーン、カフェべネより多いのだそうです。
写真は、光化門周辺のEDIYAです。(ちょっと小さいですが)

EDIYAの特徴のひとつは、「安い」こと。
アメリカン1杯2,500ウォン。
日本円で、230円くらいでしょうか。
日本のチェーンのコーヒー店なら珍しくありませんが、韓国では4,000ウォンくらいは
するので、これは安い方です。
EDIYAでは、「安くておいしい」が目標。
その実現のため、「店内で椅子に座って飲む」
「インテリアにこだわらないと、客は来ない」
という考えは捨て、コーヒーそのもので勝負できるように。
そして、コーヒー以外にかかる費用を減らす工夫をしました。
その戦略とはーー
家賃を安く
そのため、メインストリートのひとつ奥に開店。
大通りからちょっと入った所でも、不動産価格は30%くらい安くなるのだそうです。
また、家賃を安くするため、店舗面積も小さめ。
「テイクアウト専門店」のイメージが定着すれば、費用のかかる広い店は必要ないと。
韓国を訪れた人は、コーヒーカップ片手に颯爽?と歩く若い人たちの姿を結構見かけた
ことがあると思います。
一種のステイタスなんでしょうかね?
こうした「持ち歩く」スタイルの流行りも、うまく結びついたかもしれませんね。
インテリア、宣伝にはお金をかけない
有名タレント、歌手を使ってのテレビコマーシャルなどはしない。
代わりに、「口コミ」を最大限利用。
客が並んで買っているのを通りかかる人が見るだけで、「あの店は繁盛している」と
うわさが広まりやすい。それを利用するのだとか。
加盟店の管理はシンプルに、透明性高く
「ロイヤリティー」は、どの店も一律月25万ウォンに統一。
こうすれば、売れれば売れるほど、加盟店の収入も増加。
加盟店はヤル気も出るし、本社との信頼関係も増す、というわけです。
こうしてみると、従来の韓国のカフェチェーンの戦略とはだいぶ違うというか、
逆を行っている感じがします。
今までの私のイメージでは、「おしゃれなインテリア、有名タレントの起用、
(あまりおいしくないケド)値段を高めにして高級感を!」だったので。
映画やドラマのロケにも使われたおしゃれな店内で、ドラマの登場人物になった気分で、
食事より高い高級なコーヒーという飲み物を飲んで過ごす、ステキな私……という。
以前、店舗は狭いけど安くておいしい日本のあるコーヒーチェーンが、韓国進出に失敗。
その原因はこのような「高級感」を出せなかったからじゃ、と聞いたことがあるので、
よけいに不思議です。
が、雰囲気よくても高くてマズイのはイヤですもんね。
それに、食事より高いコーヒーなんて、若い人にはかなりの負担ですから。
ある専門家曰く、
今は、「足し算」でなく「引き算」の戦略が、競争を勝ち抜く秘訣
だと。
これは、コーヒー店以外のことにも、いえるでしょうね。
ところで、肝心のお味はというと……
他のチェーン店の値段や味と比べたら、結構いい方だと思います。
チェーンにしても個人の店にしても、私は日本の店のコーヒーの方が好きですが。
小川珈琲、西村珈琲、丸福珈琲店、コメダ……韓国に進出しないかなあ?
まあ、帰国するまでの楽しみとしておきましょう。
参考記事:2013年9月28‐29日 朝鮮日報土日版
写真は、景福駅付近にて。最近は、大通りに面したEDIYAも見かけるようになりました。

甘~いコーヒー以外はなかなか飲めなかった何年も前のことが、うそのようです。
その中でも店舗を増やし続けているのが、EDIYAコーヒー。
2001年創業のEDIYA、2013年9月現在の店舗数は、980店。
2008年は289店だったので、5年間で3倍以上もの増加です。
店舗面積の違いもあるので、単純比較はできませんが、チェーン店別の店舗数だけで
見ると、スタバ、コーヒービーン、カフェべネより多いのだそうです。
写真は、光化門周辺のEDIYAです。(ちょっと小さいですが)

EDIYAの特徴のひとつは、「安い」こと。
アメリカン1杯2,500ウォン。
日本円で、230円くらいでしょうか。
日本のチェーンのコーヒー店なら珍しくありませんが、韓国では4,000ウォンくらいは
するので、これは安い方です。
EDIYAでは、「安くておいしい」が目標。
その実現のため、「店内で椅子に座って飲む」
「インテリアにこだわらないと、客は来ない」
という考えは捨て、コーヒーそのもので勝負できるように。
そして、コーヒー以外にかかる費用を減らす工夫をしました。
その戦略とはーー
家賃を安く
そのため、メインストリートのひとつ奥に開店。
大通りからちょっと入った所でも、不動産価格は30%くらい安くなるのだそうです。
また、家賃を安くするため、店舗面積も小さめ。
「テイクアウト専門店」のイメージが定着すれば、費用のかかる広い店は必要ないと。
韓国を訪れた人は、コーヒーカップ片手に颯爽?と歩く若い人たちの姿を結構見かけた
ことがあると思います。
一種のステイタスなんでしょうかね?
こうした「持ち歩く」スタイルの流行りも、うまく結びついたかもしれませんね。
インテリア、宣伝にはお金をかけない
有名タレント、歌手を使ってのテレビコマーシャルなどはしない。
代わりに、「口コミ」を最大限利用。
客が並んで買っているのを通りかかる人が見るだけで、「あの店は繁盛している」と
うわさが広まりやすい。それを利用するのだとか。
加盟店の管理はシンプルに、透明性高く
「ロイヤリティー」は、どの店も一律月25万ウォンに統一。
こうすれば、売れれば売れるほど、加盟店の収入も増加。
加盟店はヤル気も出るし、本社との信頼関係も増す、というわけです。
こうしてみると、従来の韓国のカフェチェーンの戦略とはだいぶ違うというか、
逆を行っている感じがします。
今までの私のイメージでは、「おしゃれなインテリア、有名タレントの起用、
(あまりおいしくないケド)値段を高めにして高級感を!」だったので。
映画やドラマのロケにも使われたおしゃれな店内で、ドラマの登場人物になった気分で、
食事より高い高級なコーヒーという飲み物を飲んで過ごす、ステキな私……という。
以前、店舗は狭いけど安くておいしい日本のあるコーヒーチェーンが、韓国進出に失敗。
その原因はこのような「高級感」を出せなかったからじゃ、と聞いたことがあるので、
よけいに不思議です。
が、雰囲気よくても高くてマズイのはイヤですもんね。
それに、食事より高いコーヒーなんて、若い人にはかなりの負担ですから。
ある専門家曰く、
今は、「足し算」でなく「引き算」の戦略が、競争を勝ち抜く秘訣
だと。
これは、コーヒー店以外のことにも、いえるでしょうね。
ところで、肝心のお味はというと……
他のチェーン店の値段や味と比べたら、結構いい方だと思います。
チェーンにしても個人の店にしても、私は日本の店のコーヒーの方が好きですが。
小川珈琲、西村珈琲、丸福珈琲店、コメダ……韓国に進出しないかなあ?
まあ、帰国するまでの楽しみとしておきましょう。
参考記事:2013年9月28‐29日 朝鮮日報土日版
写真は、景福駅付近にて。最近は、大通りに面したEDIYAも見かけるようになりました。

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